コロナに罹患して

お客様からいただいた文章を下記に転載します。
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朝から体がだるい・・・・心の中で今日からの出張を止めようか考えたが、アポが既に入っており、無理に出かけることにした。

初日は何とか無事に過ごせたが、食欲がなく「もしかしてコロナに罹ったのでは?」と言う気持ちになった。しかし熱はなく、飲食店で入店ごとに検温をされるが平熱だ。咳もなく、「風邪かな?」と思い、自分を誤魔化す。

翌日、症状は更に悪化し、人と話をするのが億劫になり、食欲はほぼゼロになった。取引先の社長が心配してくれて抗原検査キットをくれた。早速ホテルに帰り、ひとりで検査をする。待つこと数分、抗原検査は「陽性」を示した。。。。。「やっぱりコロナだ・・・」まず思ったことは「周りの人にうつしていないだろか?」だった。幸い、濃厚接触者で陽性者はなく、一安心した。

出張から戻り、すぐに知人のクリニックにて「PCR検査」を受ける。SPO2も「88」と低地である。帰宅してこのまま低酸素状態が続くとまずいと思い、「酸素発生器」を販売している知人に「コロナに罹ってしまったので高濃度酸素サーバーを送って頂けませんか?」と連絡。知人は快く「わかった、何とかして送るようにする」と言って頂いた。

これが「私の生命の分岐点になった可能性が高い」やりとりだったと後で理解した。何故なら、コロナに罹って分かったことは「低酸素」になっているため、充分な酸素が脳に回っておらず、その結果「不安がなく」、「呼吸が浅いこと」も気にならない「幸せな低酸素症(ハッピー・ハイポキシア)になっていたと思われる。

呼吸が苦しいという自覚症状がないまま呼吸不全に陥ってしまうのが「幸せな低酸素症」だ。自宅に居ながら不幸にも亡くなってしまう理由が私にはよく分かる。

ただ、私が幸いだったのは手元に「酸素サーバー」があったことだ。24時間、トイレに立つ以外は自宅でずっと「酸素」を吸っていた。のちに保健所から電話があり、SPO2の数値、症状を伝えると「すぐに救急車を呼ぶように!」と言われ、そのまま病院に入院することになるのだが、自宅で「酸素」を吸っていたおかげで助かったと思っている。

何故なら、入院して私についた病名は「コロナの中等症の2」と言うものであり、重篤化の一歩手前であった。あくまでも仮の話だが、早期に自宅で「高濃度酸素サーバー」で酸素を吸っていなければもっと酷い状態になっていた可能性があったと思う。

普段、意識することもなく呼吸から取り入れている酸素だが、人生の中でこれほど酸素の重要性を身をもって感じたことはない。誰もが罹患する可能性があるコロナである。酸素を摂れる環境を持つ必要を感じた。

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